2006年8月15日、月山に行って来ました。仙台を10時に出発して、山頂の山小屋一泊の行程です。
月山には高校の時、志津登山口から登っています。今回は羽黒山口からから登りました。車で6合目まで来たら、8合目に停めてある車が光って見えました。

8号目駐車場のすぐ上が「弥陀ケ原」です。
15日は快晴で眼下に鶴岡と酒田の市街を望むことが出来ました。
　

最初に見える峰は「一ノ岳」です。ここは月山山頂ではありません。ここから長い登山道が続きます。

一定の高さで広範囲に石が並んでいたことから、畳石という名がつきました。

8合目と頂上の中間地点、9号目の仏生小屋です。ここまで来たら、上の方にガスがかかって来ました。

仏生小屋を後にして、山頂を目指しました。だんだん、ガスが濃くなってきました。景色は見えなくなりましたが、涼しくて登山するには楽でした。

30mくらいの急斜面の中ほどに、行者返しの木碑が建っています。
役行者(えんのぎょうじゃ)が山頂を目指した時に、蜂子皇子に仕える除魔童子と金剛童子に、修行未熟を悟され、羽黒山に返されたとの伝説がある場所です。
この先、さらにガスが濃くなり、登山道しか見えなくなりました。

8合目から登り始めて3時間、18時に頂上小屋に着きました。ガスが濃くなったので、15日は山頂の散策はやめて小屋に入りました。

16日は4時半に頂上小屋を出て、山頂で日の出を待ちました。
4時50分、雲海の彼方が明るくなって来ました。日の出が見えそうです。

日の出前は、雲海がはっきり見え、御来光を拝めると思っていたところ、太陽が顔を出す直前にガスがかかって来ました。残念、霧にかすんだ御来光になってしまいました。

山頂と思いながら、日の出を見ていた場所は山頂の南側の峰でした。霧が薄くなり、霧の中から山頂が現れました。これが山頂です。

日の出から30分、山頂はカラリと晴れ上がりました。月山山頂にある月山神社です。1984mの山頂はこの月山神社です。

1984mの月山の頂上には三角点がありません。その昔、国土地理院が測量をしたときには月山の頂上にはすでに月山神社があったため、頂上に三角点を置くことができませんでした。そのため月山の三角点は頂上よりも低い位置に立てられています。

月山山頂にある月山神社本宮です。月山神社本宮には「月読命」が祀られています。

山頂から湯殿山に向かう下り坂に「芭蕉句碑」が建っています。
芭蕉の月山登拝270年を記念して昭和33年(1958年)7月に建立されました。山形美術館所蔵の短冊をもとに真蹟を銅板に刻し、石にはめ込んだものです。石碑の上部が壊れています。

今回の月山登山の目的はこの句碑を見るためでした。句のとおり、雲の峰を眺めることが出来る絶妙の場所に建っています。

               雲の峯幾つ崩て月の山

月山神社から見た「山頂小屋」です。昨夜はここに泊まりました。
日の出を見たのは、山頂小屋の後の峰です。その先に芭蕉句碑が建っています。

山頂から見た雲海です。

午前７時、月山神社を後にしてに下山を開始しました。

昨日とはうって変わり、快晴で猛暑の中での下山となりました。
もう山頂まで登ってくる人がいます。

大峰の木道です。昨日はガスの中でした。

行者返しの下り斜面の左側に迂回路があり、祠の中に「役の行者」が祭られています。

昨日と違い仏生池も快晴でした。

たたみ石まで降りてきました。鳥海山はまだ雲に覆われています。

弥陀ケ原まで降りて来ました。鳥海山が見えて来ました。

帰りの弥陀ケ原は、御田ケ原参籠所経由で降りて来ました。酒田と日本海です。8号目駐車場はもうすぐです。

11時、8号目駐車場に到着しました。ゆっくりと花と景色を見ながら、4時間かけての下山でした。