斎藤茂吉記念館は茂吉の生誕地上山市のみゆき公園に昭和43年秋に開館しました。館内には茂吉が残した業績や書画等の資料が展示してあります。

みゆき公園は、明治１４年秋、明治天皇東北巡行の際の小休所を記念して「行在所(あんざいしょ)と呼ばれていました。
「明治天皇行在所」の記念碑の左側に斎藤茂吉の歌が刻まれています。

      　　 蔵王山その全けきを大君は
       　       明治１４年あふぎたまひき

明治天皇行在所記念碑の左奥に「蔵王連峰案内板」があります。この案内板にも茂吉の歌が刻まれています。

    　   夏されば雪消わたりて高高と
              あかがねいろの蔵王の山

記念館の左手にある歌碑です。この歌は、大正3年12月「アララギ」に発表した「時雨」8首のうちの1首です。
記念館7周年記念の歌碑として、昭和49年に建立されました。
　　
　　　ゆふされば大根の葉にふる時雨
　　　　　いたく寂しく降りにけるかも

記念館の右手の広場にある歌碑です。
　　
　　　あしびきの山こがらしの行く寒さ
　　　　　　　鴉のこえはいよよ遠しも