浜田広介は、山形県高畠町出身の童話作家で「日本のアンデルセン」とも呼ばれています。
日本の児童文学の先駆け的存在で、作家人生50余年の間に、約1000編もの童話や童謡を世に送り出しました。
代表作品として「泣いた赤おに」「りゅうの目のなみだ」「よぶこどり」「むくどりの夢」などがあります。

山形県高畠町の浜田広介が、育った一本柳地区に、平成元年
「浜田　広介記念館が開館しました。

私が読んだことがある、浜田　広介の作品は「泣いた赤鬼」です。

上山小学校の学芸会で、教員の出し物があり、タイトルは
「泣いた赤鬼」でした。
先生が、赤鬼初め、全ての出演者を演じましたが、今でも忘れられないのが
赤鬼の役を演じた、男性の先生です。
風貌が赤鬼の役にピタリで、怖い感じの先生でしたが、学芸会以降は、
「赤鬼先生、赤鬼先生と」、全校生徒に慕われました。

記念館敷地内に、平成12年に移築、復元された広介の生家があります。
江戸時代末期に建築された木造平屋建で、広介は、生まれてから15歳まで
この家で暮らしました。
幼い頃母と祖母から昔話を聞いた囲炉裏や落書きが残る板戸があります。

小野川温泉の尼湯の前に、浜田広介の歌碑があります。
浜田広介は、この湯を愛し、帰郷する都度、小野川温泉に来訪し

　　　　　旅の芭蕉さま
　　　　　　世が二度あらば
　　　　　ござれ小野川
　　　　　　　湯の宿に

と詠みました。

西吾妻スカイバレーに、浜田広介文学碑が建っています。

　　　　　吾妻晴れ山
　　　　　　くもり山
　　　　　曇りのち晴れ
　　　　　　　人の世も

　　　　　　　　　　　　広介