小林完吾さんの講演
 

青森にいる時に元日本テレビのアナウンサー、小林完吾さんの講演を聴く機会がありました。小林さんは、ご本人が脳卒中を体験されています。脳卒中で倒れてから現在のように回復するまでのリハビリテーションに際しての苦痛と苦悩を体験談として講演されました。すべてが感動的な講演でしたが、その中に忘れられないエピソードがありました。

「女の一言」

小林さんが脳卒中から回復しても、左半身は自由がきかなかったそうです。元々運転免許は持っていなかったそうですが、ある時奥様が運転する車の助手席に乗せてもらいました。その時、奥様の運転に何度か文句つけたそうです。最初は黙って言うことを聞いていた奥様が何度めかの文句の時に「どうせ、あなたは運転が出来ないから、そんなことを言うんでしょう」と逆に文句を言われました。
その一言にカチンときた、小林さんは何と「そんな事を言うなら運転免許をとってやる」と、左半身が不自由な身で、運転免許取得に向って自動車学校に通い始めました。最初は動かなかった左半身が少しずつ動くようになって、ついに運転免許を取得しました。今では左半身も自由に動くようになっているそうです。
あの時の奥様の一言のお陰だと言っていました。女の一言というのはすごい力を持っていると思います。

小林さんは、数多くの講演を行い、その内容はインターネットでも公開されています。しかし奥様が同伴の講演会もあるせいか、、この話はどこにも載っていません。この話は青森だけの秘密の話だったのかもしれません。

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